「登山をしていて、下山の際に転倒して右肩を地面に打ち付け、その後に右肩が挙がらなくなった」
来院理由:当院に来院されたときには、腕が肩より上に挙がらない状態で、右肩関節周囲には腫れと熱感が診られました。皮下出血が無かったので、上腕骨大結節部での骨折は無さそうでした。
腱板損傷(50代・男性)
部位 | 肩の痛み |
---|---|
症例 | 腱板損傷 |
- 《 施術担当者より 》
- 右肩のインナーマッスルである腱板の損傷と考え治療を開始しました。患者さん本人には「2週間経過しても肩が挙がらないようであれば、病院でMRIの検査を行い、損傷の程度を確認しましょう」と伝え、三角巾で提肘して経過を診ることになりました。
週2回のペースでの通院をしていただくと、ちょうど2週間後に腕が肩より上に徐々に挙げられるようになったので、腱板の完全断裂は恐らく無いと判断できました。
ただ肩を挙げ下げする際に引っかかるような症状(インピンジメント徴候)があり、この症状は受傷後3ヶ月経つころまでありましたが、肘の向きを意図的に変えることを運動療法で学習させ、痛みなく肩を挙げ下げすることで腱板へのストレスを減らし、引っかかりが無くなるのを待つことにしました。
ふとした時に腕を挙げて痛くなる時はあるそうですが、それ以外の日常生活で痛くなることがあまりなくなったのを確認して治療を終了しました。
保険適用施術+筋矯正